仕事で使う

企画書のたたき台をAIに10分で作らせる
【白紙から抜け出す】

白紙のパワーポイントを開いて、10分間なにも進まない。企画書づくりでいちばん時間を食うのは、作業ではなく「どこから手をつけるか」で固まる時間です。

AIはここを飛ばすために使います。完成品を作らせるのではありません。叩き台を出させて、それを壊しながら自分の考えを固めるという使い方です。

いきなり「企画書を書いて」と頼まない

これをやると、どこかで見たような、中身のない文章が出てきます。そのまま使えないうえに、直す気力も削がれます。

代わりに2段階に分けてください。

第1段階:骨子だけ出させる

そのまま使える指示文「社内向けに、◯◯という企画の提案書を作ります。まだ本文は要りません。見出しの構成案を3パターン出してください。それぞれ、どんな相手に刺さる構成なのかも一行で添えてください。」

3パターン出させるのがコツです。1つだけだと「これでいいか」と流されます。並べると自分がどれを選びたいかがはっきりします。

第2段階:選んだ骨子に肉をつける

そのまま使える指示文「2番目の構成でいきます。各見出しについて、盛り込むべき論点を3つずつ挙げてください。文章にはしないでください。箇条書きだけで。」

ここでも文章にさせないのが大事です。文章になると読み流してしまい、論点の抜けに気づけません。

いちばん役に立つのは「反論させる」こと

これが本当のおすすめです。企画がある程度固まったら、こう頼んでください。

そのまま使える指示文「この企画に対して、決裁者が出しそうな反論を5つ挙げてください。厳しめでお願いします。それぞれに、どう答えるべきかの案も添えてください。」

会議で詰まる質問は、たいてい事前に想像できたものです。詰められる前に自分で詰めておく。この使い方だけでも、AIを使う価値があります。

数字は絶対にAIに作らせない

最重要市場規模、成長率、他社の売上——AIはこうした数字を、実在するかのように作り出します。出典まで添えてくることがありますが、その出典が存在しないこともあります。

提案書に載せる数字は、必ず自分で一次情報を確認してください。これを怠ると、決裁の場で数字の根拠を問われて答えられない、という最悪の事態になります。

社内情報の扱い

未公開の売上、人事情報、顧客リスト。これらをそのままAIに入力しないでください。会社によっては生成AIの利用ルールが定められています。まず自社の規定を確認してから使い始めてください。

構成や論点を考えさせるだけなら、具体的な社内数字は不要です。「A社」「前年比で減少傾向」といった抽象度で十分に機能します。

まとめ

  1. いきなり本文を書かせない。骨子を3パターン出させる
  2. 論点は箇条書きのまま受け取る
  3. 「決裁者が出しそうな反論を5つ」がいちばん効く
  4. 数字は必ず自分で一次情報にあたる

AIに作らせるのは考える取っかかりであって、成果物ではありません。この線を引いておけば、企画の質はむしろ上がります。

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