つくる(中上級)

思い通りの答えが返ってくる頼み方の型
【5つの材料】

「AIを使ってみたけれど、思ったような答えが返ってこない」

これはAIの性能の問題ではありません。頼み方の問題であることがほとんどです。同じことを聞いても、伝え方で答えの質は大きく変わります。

難しい専門用語は要りません。毎回この5つの材料を入れるだけです。

材料1:あなたが誰か

AIはあなたの状況を知りません。立場が分かると、答えの前提が変わります。

比較❌ 「確定申告について教えて」
✅ 「今年から個人事業を始めた者です。確定申告について、最初にやるべきことを教えて」

材料2:誰に向けたものか

文章を書かせるときは特に効きます。読み手が変われば、言葉も長さも変わります。

比較❌ 「新商品の説明文を書いて」
✅ 「新商品の説明文を書いて。読むのは70代の、機械が苦手なお客様です」

材料3:どんな形で欲しいか

これを省くと、たいてい「長い文章」で返ってきます。形を指定してください。

材料4:やってほしくないこと

意外と見落とされますが、効果が大きい材料です。

とくに「推測で補わないで」は、あらゆる場面で入れる価値があります。AIが事実を作り出すのを、かなり抑えられます。

材料5:良い例か、悪い例か

言葉で説明しづらい「感じ」は、例を1つ見せるのがいちばん早いです。

そのまま使える指示文「こういう調子で書いてください。例:『いくつになっても、新しいことはたのしい。』
——このくらいのやわらかさと短さで、別の見出しを5案お願いします。」

直させるときの3つの言い方

一度で完成することはまずありません。むしろ直すのが本番です。

1. 箇所を指定する2番目の案だけ、もう少し短くしてください。ほかは変えないで」
2. 方向を示す「全体的に硬すぎます。もう少し話し言葉に寄せてください」
3. 理由を伝える「この表現は使えません。高齢のお客様を下に見ているように読めるからです。言い換えてください」

3番目がいちばん強力です。理由を伝えると、AIはその後の出力すべてで同じ間違いを避けます。

やってはいけない頼み方

避けたい3つ ① 一度に5つ頼む。「調べて、まとめて、表にして、英訳して、要約も」——どれも中途半端になります。1つずつ。

② 「いい感じにして」。いい感じの基準はAIにはありません。何が不満かを言葉にしてください。

③ 機密情報を入れる。顧客名、契約金額、未公開の情報。抽象化してから渡してください。

まとめ

覚えることは1つだけです。

AIは、優秀だが、あなたの事情を何も知らない新人だと思ってください。

新人に仕事を頼むとき、あなたは自然と「誰向けで、いつまでに、どんな形で」を伝えているはずです。それと同じことをするだけです。

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