「AIが便利らしいのは分かるけれど、自分の暮らしのどこで使うのか、いまひとつ想像がつかない」
よく聞くお声です。AIは「すごい技術」として説明されがちですが、シニアの方にとっての値打ちは、もっと素朴なところにあります。
困ったときに、遠慮なく、何度でも聞ける相手ができる。——ただそれだけです。でも、それがけっこう大きいのです。
ここでは、実際に使われている場面を10個、そのまま口に出せる例文つきでご紹介します。気になったものから、ひとつ試してみてください。
1. 旅行の計画を立ててもらう
行き先の順番、移動時間、休憩どころまで、まとめて提案してくれます。「もう少しゆっくりに」「雨の日の代わりの案も」と、何度でも直してもらえるのが良いところです。
くわしくは AIに旅行プランを立ててもらう方法 をどうぞ。
2. お孫さんへの手紙を書く
伝えたい気持ちを話すだけで、文章の形にしてくれます。そのまま使うのではなく、ご自分の言葉に直して仕上げると、心のこもった手紙になります。
3. 役所からの通知を読み解く
むずかしい行政の言葉を、日常の言葉に言い直してくれます。通知を写真に撮って見せて「これは何ですか」と聞くこともできます。ただし手続きの期限や金額は、必ず役所に確認してください。
4. 今日の献立を決める
材料から献立と作り方を教えてくれます。「もっとやわらかいものを」「30分以内でできるものを」といった注文にも応えます。同じ材料で何度でも別の案を出せます。
5. 怪しいメールやハガキを確かめる
詐欺の手口かどうかを一緒に確かめられます。あわてて電話をかけてしまう前の「ひと呼吸」が作れるのが、いちばんの価値です。
くわしくは 高齢者を狙う詐欺メールの見分け方5つ をどうぞ。
6. 健康について調べる
病院で聞きそびれたことの確認や、診察前の質問の整理に向いています。ただし病名や受診の判断をAIにさせてはいけません。
かならず AIに健康のことを聞いてもいい? をお読みください。
7. 写真を整理する・説明をつけてもらう
撮りっぱなしの写真も、一言添えるだけで立派なお便りになります。「去年の秋の写真を探して」といった探しものにも使えます。
8. 外国語を読む・話す
スカイツリーのお膝元では、外国の方に道を尋ねられることもあります。話しかけるだけでその場で通訳してくれるので、身振り手振りより確実です。
9. 趣味を深める
俳句の推敲、園芸の相談、囲碁の定石の説明、家系図づくり——AIは何度聞いても飽きません。付き合ってくれる相手がいるのが、趣味を続けるコツです。
10. ひとりの時間の話し相手になってもらう
たわいのない話でも、ちゃんと受け止めて返してくれます。人の代わりにはなりませんが、言葉にして口に出すこと自体が気持ちの整理になります。
使う前に、これだけは
② 個人情報は書かない。お名前、住所、生年月日、口座番号、暗証番号、保険証番号。これらはAIとの会話に書き込まないでください。「70代の女性」程度の書き方で十分です。
この2つさえ守れば、AIは安心して使える道具です。当教室の講座では、便利な使い方と同じくらい、この「信じすぎない線引き」に時間をかけてお伝えしています。
まずはどれから?
迷ったら、「今日の献立」から始めるのがおすすめです。失敗しても困りませんし、答えが正しいかどうかもすぐ分かります。AIとの距離感をつかむのにちょうどいい練習になります。
慣れてきたら、旅行の計画や手紙の下書きへ。使えば使うほど、聞き方が上手になっていきます。
▶ あわせて読みたい:スマホだけでChatGPTを始める方法 / やさしいAI用語辞典
「読んだけれど、自分でできる自信がない」という方へ。ワンコイン体験(60分・500円)で、この記事の中から気になるものを1つ選んで、講師と一緒に実際にやってみましょう。オンラインでも、墨田区内へのご自宅出張でも受けられます。
ワンコイン体験を申し込む